ありがとう

ぐっすり、ぐーーっすり眠れました。どうやら今日は忙しくなりそうです。

まずは、西本願寺。私と福岡のMちゃんが通った大学は、浄土真宗西本願寺だったはず。朝日が輝いています。

朝のお勤め。大きいお寺は、誰にでも開かれています。お参りをして、電車に乗って、宇治へ移動です。

宇治茶ポスト。

朝ごはんに、参道でパンを買います。どこで食べる?と言いながら歩いていると、

宇治川〜!!宇治川で、宇治抹茶のパンを食べます。私、自分がこんな風な大人になるとは思っていなかったかも知れません、川原でパンを食べることに無常の喜びを感じるような大人になったこと。あー、しあわせ。

せっかくなので、抹茶と煎茶、徳用の煎茶を買います。

今日はまず、平等院だって。藤棚。

人が多いので、木の根っこ、砂利を見ながら歩きます。

ここが、

10円玉。

1万円札を裏返して記念撮影している家族もいます。

美しいフォルムとされているという鐘。確かにフォルム美しい。仕切り屋のパパがいる家族は、面倒くさそう。でもきっと、いつの日かそれが思い出に。

宇治川にかかる橋を渡ります。轟々と水の流れ。

橋を渡ると右折して、宇治上神社へ。

紅葉ですね、

そして、源氏物語ミュージアムへ。じっくりとあらすじを読んでみたり、アニメの上映を見たり。

寂聴先輩!

歩いて駅まで、高校生のブラスバンドが、マツケンサンバを演奏していて、空は高く、誰もが幸せそうで、はっきり言って、思わず涙が出ます。ハッピーで。オーレーー、オーレーー、タカタカタッ、マツケンサンバ

お茶の花を見たのは初めてです。

わたくしが、お茶好きだからTPは、宇治でどうしても門にお茶を飲ませたいなどと言ってくれちゃって、お抹茶。団子付きで900円!?高いですが、ありがたくいただきます。

宇治から、電車に乗って、TPがどうしても行きたいと言う、寺田屋へ。

 

途中の道で、城田優じゃない方の、でもちょっと似ているひとの何かのドラマだか映画だかの撮影があっています。何のドラマだろう?映画かいな?

寺田屋へ。

ここが龍馬が定宿にしていたらしい、部屋。

弾痕。弾痕?

刀痕。刀痕?

お竜が裸で駆け上がったという階段。階段?

龍馬に関する資料が大量に!大量!ここが、寺田屋事件の現場だと書いてあるので、へーと思いながらTPとくつろいでいると、

TPが、あれ?と言って、この記事を読み始めます。ん?どういうこと?

はっきりと、西郷さんだと書いてある写真とか、

はっきりと、龍馬だと書いてある写真、その全てが、ガラガラと崩れるように。どうやら、こちらは焼失した寺田屋を再現したらしい旅館。

TPと、最後の最後にどんでん返しでどう受け止めてよいやらと笑いながら歩いて、ひと駅先で「ところで昼ごはんどうする?」と聞くと「あれ?食べてなかったっけ?」とのこと。食いしん坊TPにしては珍しい、雰囲気の良さそうな和食屋さんに入ります。

ランチのお弁当セットを頼みます。それが、大正解で、大当たり、どのお料理も、ひとつひとつの味が違って、

お弁当箱の二段目も、全てがおいしくて、

あー、こんなに素敵な料理屋さんがあったなら、何度でも通いたいというようなお店。

花園駅から、電車に乗って京阪線

TPがどうしても行きたいという三十三間堂というところへ。仏像がいっぱいあると聞いて、ふーん、と思っていたところ、まさかの、あの千体の観音様の、ズラリの。入った瞬間に、あっと驚いて即、「連れてきてくれてありがとう」とTPに心からお礼を言って、己の大反省会。TPが行きたいと言っていたけれど、どうしても行かんといかんのかな?くらいに軽く思っていたのに、入った瞬間に、仏像のスケッチなんかしちゃって、夢中になって、感動して。

中は撮影禁止だったので、ポスターなんか写真に撮っちゃって。

あー、何て素敵な場所だったんだろう、最高やったな。とか夢中になっておしゃべりしながら、今回の旅の私からのリクエスト、河井寛次郎記念館へ。

登り窯は、どなたかから買い取ったものだそう。

ずっしり。どれもこれも、柔らかいフォルム、そして重厚感。民芸系はもう卒業したなどとうそぶいていましたが、やっぱり安定感があって、いいなと思います。

TPが行きたいと言うでっかい梵鐘を見に。

どうやら、徳川家康が秀吉の息子に難癖つけたらしい!

秀吉像も夕焼けを眺めています。

今日も、日は沈みます。

歩いて、鴨川へ出ます。

とっぷりと日は暮れて、

祇園へ。途中で、芸子さんとすれ違い、ときめきます。

もう言いたくないくらいの、ひと、ひと、ひと、お正月の初詣くらいの人間人間人間の波、波、波、ギュウギュウ、ギュウギュウ、ギュウギュウだからふと、川沿いのベンチで座って、待っていることに。TPにはひとりで思う存分、散歩してきい、全然気にせんで、私はコンビニでビールでも買って休んどくけん、1時間くらいいいよ、と言って好奇心の塊、TPは祇園の街へ観察に。

TPは人混みなんか平気らしい。私はひとりで、ずーーっと川のゴウゴウという音を聞いて悟りそうになりながら、本当に京都というところはひとが多いんだなとか思います。もしこれが、ご近所だったら大変だろう。人が多すぎるからこその、この一時間の貴重さ、そして散歩から帰って来たTPの、キラキラ好奇心の、見てきたこと、思ったことのおしゃべりの止まらないこと。公衆トイレの順番待ちで前に並んでいた母子のお母さんが、このトイレ、トイレットペーパー切れてます、と教えてくれるので、えっ!どうしようと思わず言ったところ、ポシェットからティッシュを出してくれて、ありがとうございます、1枚だけでと言うと2枚くださって深く感動します。おしっこして、そろそろホテルに戻りましょう。

ギュウギュウギュウギュウ詰めのバスに乗って、何とか今日のお宿まで戻ります。

京都駅で買ったお弁当。とにかく、地域クーポンが使えるお店が少ないものだから。

初日に買ったインスタント味噌汁と、増えるワカメでお味噌汁も用意して。テレビを見たり、福岡のMちゃんにメールしたり。Mちゃんのパパ、Kパイセン、どうか、どうか、治療が上手く行きますようにと何ヶ月か祈ってきていたけれど、このところとてもつらい状態になってきているとメールで教えてくれます。だからって、Kパパの毎日のお料理の数々、Mちゃんからの毎晩のごはんを教えてもらったこと、まだKパパが生きていること、自分の父を失って、虚脱したけれどKパパが生きているという希望。ひとが多いとうんざりしている場合じゃない、TPは崩れるようにグウグウ眠っていて、がんばってくれてありがとうね、と声に出して言います。ありがとう。