朝、家に着いたのは何時だったのでしょう。白々と明けた空に桜が舞うなかを、手を振って分かれますが、みんなぐったり。私の人生最後のオールかも知れないな、と思いました。Mさんと少し話せて良かった。
「おひさま」を観たあと、廃人のように眠り続けながら、ふと目を開けるとTPが一人で映画に行くと言って、昨日買った新しい上着を着て、くるりと回ってくれました。・・・な、何と、ウォッシュアウト風生地の大きめGジャン。グレーのダブダブパーカーの上に羽織り、下もウォッシュアウトのGパン。TPいわく、振り返ると私の目が「絶望」を語っていたようです。下のデニムにも元々私はジュクジたる思いを抱いていたのに、何故Gジャン・・・
「TP、GジャンとGパンの組み合わせは、難しいとよ。細めで色が濃い目、上下同じブランドなら話しは違うけど」お前のセンスが絶対なの?服に決まりは無かろうと小さな声で反抗してTPは映画へと出て行きました。私も自分の価値観がこりかたまっていないか、もう一度あたまの中をチェックします。出た答えはノン!グウグウ眠りながらも時々、あの服、面白かったなと思い出してひとりで何度も吹き出して笑いました。
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夕方、観た映画が面白かった!と帰って来たTPの笑顔、そして今朝、私が連絡無しに帰ってきたときの、あの心配し過ぎて怒りすら湧いている表情を思い出すと、ゾクゾクしました。あぁ、私は良いめっけもんと出会えて有り難いわ。本当に心から出会えて良かったと思ってるよ、と本人に言ってみると「そう?・・・ダサくても?」二人で大笑いしました。