さよなら日本橋

大会議室にギュウギュウと、お勤め先のお引っ越し前に日本橋への名残を惜しむ会が開かれました。全員参加の３０人弱。張り切ってドリンク調達係を申し出て６ケース配達してもらおうとしたところ、Ｄ君がそれは多過ぎると教えてくれました。九州出身の人は、足りないということを何よりも恐れる傾向にあるのかも知れません。ビンゴで私は最後から３番目。泡盛をもらって帰ります。

刀削麺酒家 日本橋店

Ｓ君と週一ランチへ行きました。日本橋で最後と言いながら。私が数年間ものあいだ行きたくて行けなかった壷カレーの紅花という店へ入ろうとしたところ、あれ？ここは２回来て２回ともイマイチだった、と教えてくれたっけ・・行かない方が良いとのこと、刀削麺を食べながらお喋りします。職場で廃棄処分されようとしていた大きな人形、立会い前の力士のごとく真っ赤なぬいぐるみに思い入れがあるから持ち帰りたいと彼女に相談したら、絶対嫌だと怒られたと言うので大笑いしました。ひとりで中国を３ヶ月旅したときのオリンピックマスコットだそう。ひとり用のソファーだと言い張ったら許してもらえるかも？身長１３０センチ、胴回り１００センチほどの人形です。

自分で職場を変えることはあっても、職場が引っ越すことは無かったと思うと、やっぱりすべてがキラキラとして見えます。あたしは日本橋の何を見ていたんだろう、死ぬ前の人が、世の中全てが輝いて見えるとよく文章にしている、その感覚が手に取るようにわかります。自分の意志ではないけれど運命で引き裂かれる感、というドラマがキラキラを盛っているのかも知れません。Ｒさんと選んだビンゴ粗品のクリスマス菓子も、いつもの百倍はキラキラに見える。今日のお題目は「さよなら日本橋」の会とのことでしたが、家に帰ってからふと、本当にさよならなんだなと思いました。休日明けに、やっぱし紅花に行こ。