軽い電話

monna88882013-05-15

豆苗の根っこを、水につけておいたら伸びるのは当然でしょうが、太陽へのまっしぐら感が半端ないのに驚きます。全員が南向きに傾くので、北向きにくるりと回しておくと、数時間でまた全員が南向きに斜めっているのです。心を落ち着けて、母に電話してみると「ありがとう、もう解決した〜」とのこと。どうやら悪口なんか言いたくないのに悪口を言わざるを得ない状況に追い込まれたそう。私はたったひと晩で解決するようなことを「相談」などと軽々しく留守電に残すような人にはなるまい、そう決めました。


開店休業

開店休業

開店休業。ばななちゃんお姉さんの文章も絶妙で、文句無しに素敵な本でした。食べ物の味わいだけではなく、どれだけ楽しんで食べたかが肝だと思いました。テレビだって巣鴨だって、口が開くほどの軽快さでその良きところを見つめている目に驚きます。死ぬまでに5回は読み直すでしょう。すごい本!


女がそれを食べるとき。女性作家による食べ物にまつわるアンソロジー、編者は可愛い楊逸さんです。夕べ眠れなくてツタヤへ自転車を飛ばして、書棚から選んだ本を読んだところ・・・最初の井上荒野さんの短編にガーンと頭を殴られたかのような衝撃を受けました。言葉のひとつひとつが、そこにいたくている、それから我慢できずに読んだことのあるばななちゃん短編を読んでまた、全く違うもののように受け止めて余計に眠れなくなりました。いい本!


食べ物関連の本を読んでいると、突発的に伊勢丹デパートへ自転車を飛ばして、3000円もする焼き網を買って来ました。京都の品とはいえ、高過ぎるので思わず父に電話して「3000円もする焼き網を買った。これでナスを焼いたりパンを焼いたりするけん」と言うと、ほぉー、いいやないの。そこからその焼き網を買ったデパートが新宿の何口か、そしてその構造を詳しく話させられたうえに、網なら下に油が落ちるから魚を焼くときはホイルを敷くとか、そういう使い方したら?などとアドバイスまで出て来てすっかり長電話になったので、ああ、氣軽に電話するんじゃなかった、そう思いました。