ララララ・・♪ララランド

水曜日は魂の洗濯日。本日も偶然、TPは平日休みだそう。朝早くに叩き起こされて「ラ・ラ・ランド」を観に出かけます。それにしてもTPは「ラララランド行こうよ、何日も前から約束しとったやない」ラがひとつ多くないですか?こういうとき、私は本人が信じたいようにさせておきたい主義です。「ラララランドってタイトルの映画ってあったっけ?(ララランドなら知っとうけど)」などと試しに聞いてみると、セッションの監督の新作、ミュージカルの、などとこの世に存在しないタイトル、ラララランドについてイチから説明してくれるTP。それはさておき、あんなに賞を取りまくりの映画だと、かえって乗り切れなかったらどうしようと不安になります。

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

映画館は平日の朝だと言うのに、長蛇の列です。ベローチェで買ったコーヒーを手に席に着きます。いつもお決まりの予告、恐怖でしかないトランプマンみたいな人の盗撮禁止の映像は音楽が聞こえた瞬間に目を閉じて、耳を塞いで、恐怖に打ち震えながらようやく、ララランド。

ミュージカルが始まったその瞬間から、わーっとなって、ダンサーの人たちの努力、撮影をしている人たちの努力、努力と熱い思いがダダ漏れに流れ込んできて、立ち上がりたくなります。そこからはずっとやられっぱなし、心は泣きっぱなしで、想像していたよりもミュージカルシーンが少な過ぎる(というよりほとんど無い)とは思うけれど、それでもなお、よくここをワンシーンワンカットで撮ったなあ、とか、この絶妙な時間帯をよく移したなあ、とか思いながら、とにかくこれは映画的な技術がCGじゃなくてたっぷり注ぎ込まれている、とても素敵な映画だと思いました。ミュージカルと言うよりは、ジャズ映画なのかも知れません。

新宿三丁目まで歩いて、またお茶を飲みながらTPと感想を言い合います。興奮冷めやらぬ私の感想を聞いたTPも、素晴らしい映画やったね、監督は映画をたくさん観とうのが良くわかったね、でも・・・前作のセッションの方が枠を超えてこっちに伝わる何かがあったなどと言っています。私は、とにかく素晴らしかったわ〜、あのシーン、あそこのシーン!余韻に酔いしれて。その足でTPにも付き合ってもらってタワレコにサントラを買いに行きます。高い方(日本版)と、安い方(輸入版)があったので店員さんに、安い方には歌詞カードついていますか?と尋ねると、ものすごく熱心に調べてくれて、サンプル版まで倉庫に探しに行ってくれて、わからなかったと教えてもらったので、安い方を買ってみます。その場で開けてみると、歌詞カードはついていませんでした!調べてくれた店員さんもガックシ、それでも、次に同じ質問をした人に、安い方は歌詞カードついていませんと教えてもらえるだろうから、良しとしましょう。


晩ごはんはチンジャオロースー。コチュジャンを入れ過ぎたと思ったら、TPはひと口食べるごとに咳き込んでいます。どうもすんません。

家に帰って、ララランドの歌詞をネットからプリントアウトします。歌って歌って、歌えないところは鼻歌でごまかして歌って。これからしばらく、わが家はララランドです。