平日の定休日。足を骨折しているひとが「映画行く?」と言います。骨折しとうのにいいと?と尋ねると、病院の先生もちょっとは歩いた方が良いと言ったとか言わないとか言っています。
なので、最短距離で映画館へ。
イェニシリン島だか、イニェシリン島だか、ワケワカメになりそうですが、イニシェリン島の精霊が正解のタイトル。私はびっくりしました。あまりにも面白くて。そして、突然親友から嫌われるという、シンプルに誰でも起こりうる設定を発見した映画にスタンディングオベーションを送りたくなりました。最後までドキドキしっぱなし、うなりっぱなしの映画、あー面白かった。
骨折君を、最近私が気に入っているはなまるうどんに誘います。何度誘っても「骨折しているから」と断られ続け、それでもめげない健気さ、これで断ったらもう二度と誘わないと思っていたところ。うどんで温まって、続けて隣りのドトールに入ってくつろぎます。
この、ゴールデンコースが良いんだな。うどん→コーヒー。1000円とか1200円とか出して、普通のランチを食べるよりもよっぽどいい。このお気に入りコース、また来たい。同じ建物には100均もあるし、郵便局もあります。郵便局でお礼の手紙を2通、投函します。
家に帰って、そうだ、骨折対策をせねばならないんだったと思い出します。近所の日曜大工店にダッシュして、プニプニしたぶつかり防止の素材を買って、TPの足の小指が折れたところを保護します。これで、もしぶつけてももう骨が折れることはないでしょう。
晩ごはんは、ポッサム。と言うよりポッサムというものをよく知らないのですが、何となくポッサムと呼んでいる、要は豚スープ。塩で煮込んだだけ。TPに「ポッサム食べたら、骨折のトラウマとかよみがえる?」と尋ねると「いや。全然」とのこと。TPはポッサムをお替りしに行った帰りにベッドの脚にぶつかって骨折したので。当の本人は、神様からもらった休暇のように、毎日よく食べ、よく映画やドラマを観て、よく眠っている様子。豚スープ、たっぷり3日分は作ってやりました。簡単、楽ちん。