映画の長さ

ショーン・ペン監督「イントゥ・ザ・ワイルド」これに尽きます。我が家は監督としてもショーン・ペンファンですが、TPから何度誘われても、バテぎみの心と身体が重くて、なかなか腰が上がりませんでした。それが、映画が始まった途端、いや始まる前から、何だかもの凄いものを体験する予感に満ちていました。


主人公クリスの青さが、私の青さを刺激し、昇華してくれます。


映画を超えた映画、心に猛獣を飼っている人なら誰でも、このメッセージを隅々まで味わい、泣くことすら忘れて、DVDで観直そうとも思えないでしょう、それほど大きい映画。そして長い。この長さが、一生忘れられない作品にしています。ペン家の弟、クリスもあの世で胸が打ち震えていると思います。


ほかに誰がいる

ほかに誰がいる

お昼はまだ「イントゥ・ザ・ワイルド」前だったので、タリーズで鬱々と人生を軽く嘆いたり、読書をしながら、朝倉かすみの狂氣に身を置いていました。
はだしのゲン 第1巻 青麦ゲン登場の巻

はだしのゲン 第1巻 青麦ゲン登場の巻

同じくタリーズで、はだしのゲン。今日は2巻です。ゲンが飛んだり跳ねたりすること、人情があること、広島を歩きまわって感じる事。どれもこれも、小学生の時に夢中で読んだ記憶そのまま。ただ、小学生の時の方が、ピカドンが落ちるまで長い時間をとらえていました。大人は何でも短縮してしまうから嫌だな。


ショーン・ペンの映画体験後、新宿の景色が全く違って見えました。