ばーちゃん退院

monna88882012-06-02

先日、父の単身赴任先の近くの川を散歩していると、八百屋で梅を見かけたのでつい買っていました。さて、どうしたものかとヘタを取って洗って干して梅酒にしようとして、リカーと氷砂糖を買いに出かけると、もっとプリプリの梅があったのでついでに買います。氷砂糖とリカーをもう一組ずつ買って帰って瓶に詰めると4つになっちゃった。3ヶ月後が楽しみ、9月になったら梅たちは梅酒になって、あたしはどうなっているんだろう?世間では中年女性には3ヶ月くらいでそれほど変化が無いと思われているだろう、などと考えました。広辞苑によると中年とは、40歳前後の働き盛りの頃、とあります。ど、ドンピシャだ!


無菌病棟より愛をこめて

無菌病棟より愛をこめて

無菌病棟より愛をこめて。濃いので、少しずつ大切に読みました。同化してオエッとえづいたり、甘いものが食べたくなったりしながら。ちゃんと、白血病を珍しい病だと観察してくれている本。私が産まれる前、父方のお爺ちゃんは、40代で白血病で亡くなっていましたが、誰に尋ねても優しくて品があるようなことしか聞かせてもらえない、会って話しをしてみたい人です。


バイ貝

バイ貝

バイ貝、町田康です。紀伊国屋で買って読みました。西村賢太を誉めてくれていたので。あたしも、鬱を換算しよう、10万超えになるとピンチね、そう思いながら読み終えました。


季節をビンに詰め込んで―果実酒のはなし

季節をビンに詰め込んで―果実酒のはなし

季節をビンに詰め込んで。図書館で借りました。本当に、果実なら何でも漬けておけるんだなっ!酢漬けや塩漬けも探求してみたくなります。


山人伝

山人伝

宇江敏勝という人の山人伝。これは、ひとつひとつの短編にうっとりと酔いしれます。遠野物語の現代版。こういうことに氣がつく暮らしをしたいものだと、心の底から願いました。


アパートの2階は何と言ってもあたしたちだけのもんだ、コンクリの廊下を箒で掃除したりしました。それから図書館と買い物へ行って、梅酒を漬けて、台所の床に腹をくっつけて本を読んでいると、最高の氣分になります。何より嬉しいのは朝、母方の祖母から電話で「昨日退院したけぇーねー」とのこと。もういつ死んでも仕方ないと腹をくくっていたつもりでしたが、ばーちゃんは、たったひとりの娘とたった二人しかいない孫のために生きてくれている、そんな風に感じました。