白いパテ

monna88882013-03-12

午後、自転車を漕いで家に戻ると大工さんと大家さんが来てくれました。「よーう、今度はどこだって?」とシンクを上から下から覗いて「ずいぶんキレイじゃん。慌てて掃除した?」とのこと。パイプを外して懐中電灯を当てて、わかった!と見せてくれたのは、排水パイプとつながるステンレスのところにキリで開けたような穴がひとつ。大家さんはいつものクセで目を白黒させて「ぜ、全部取り替えなくちゃなんないかな」と蚊のなくような声で言いますが、大工さんはシンクがまだ使えるから、穴を塞ごうと決めてから「大工さんが直してやっから」私はどっちでもいいのでお任せ。


大工さんが、道具を取って来ると出て行ったので、その間に外した排水パイプの奥まで漂白剤で洗いました。大工さんは近所の日用品店の袋を下げて戻ってきました。中から出てきたのは白いパテ。乾くまで、大工さんは玄関に座って裏の家の工事を眺めています。私もお茶を出したまま、何となく台所の床に座ってお喋りしました。「ここはいいよ。古いけど日が当たるだろ?こんだけの広さがあって、あの家賃は安すぎるよ。大家さんはバカ」と言うので笑います。

テープの隙間から埋めたパテ。はがしてみると、いかにも埋めましたって感じの仕上がりでしたが、とにかく水さえ漏れなければ嬉しいので「ありがとうございます!」といつものボリューム1.3倍声でお礼を言いました。