最後の最後、つづき

monna88882014-11-29

さようなら、おつとめさき、さようなら!朝起きた瞬間から、あぁ、今日行かねばもう永遠にあのビルには行けないだろうと覚悟しつつ淡々と、休日無償出勤をしました。デジャブ?また人っこひとりいないエレベーターを乗り継いで、人っこひとりいないオフィスで昨日の続きのおしごとをします。今日は最後の引継ぎ、本当に肝心の部分、お金の打ち込みです。広い広いフロアーに誰もいないので、大きな声でエレカシブルーハーツと、千の風になってを歌いながら仕事をしました。ノートに書きつけた引継ぎ事項に一個ずつ線を引いて、最後のひとつが消えます。しばらくすると、また休日出勤の人がふたり入って来て薄暗い中から挨拶するとギョッとしていました。

コツコツ、コツコツ。ヒリヒリ、カッカッ。ヤッター終わった〜!終わりました。納得できるところまで行きました。もう永遠に祭りは終わらないかと思った。セキュリティーのカードを管理の人の机に置いて、お先にに失礼しますとドアを開けようとしたところ、カードがないと中からは開かない仕組みらしい。また戻って休日出勤の人に開けてもらいました。スキップして帰ります。

家に帰ると映画を観に行っているはずのTPから電話がありました。お疲れさん、仕事終わった?よう頑張ったね、終わって良かったね、・・お母さんから電話あったよ、下関のばあちゃんが肺炎で入院したみたい。電話してみたら?

実家に電話すると父が出て風邪がぶり返してぐったり寝込んどった、昨日治ったかなーと思って薬を飲まんやったらまたひどくなったなどと、まさかの自分の風邪話しを始めたので水飲んで寝ときと言って、それより母はどこかと尋ねると、下関に行っていると言うので母の携帯に電話すると、ばーちゃん酸素マスクであと3週間って言われて延命措置はって言われても、でもあたし今仕事中、弟が今向かっているらしいと言います。それで弟のスマホに電話するとやっと、今車で様子見に行きよう途中。何か伝えとくことある?病院に着いたら電話するわーと言われて切った電話。ひとまず、ウロウロとしながらお風呂に入りました。上がってみると弟から留守電が入っていました。「おーい、おーい、オレだオレだオレだー」かけ直してみると、意識しっかりしとったばい、姉ちゃんが心配しとったよって言ったら、言わんでいいのに!まだ生きんといかんって言っとった、とのこと。酸素マスクは鼻だけだそう。ありがとうね、私も仕事替わるけんとこの頃の顛末を話すとヘッドハンティングやん!と笑っていました。でもまぁ、会えるなら会っとたら?母からまた電話があって、父の悪口をいっぱい聞かされた。

私は、弟がいて良かった、そう思いました。