バチバチふたたび

monna88882015-08-21

一週間ぶりの自発的な外出、あいにくの雨です。そして東京の地下鉄を毎朝乗り継いで通勤している企業戦士だったはずのあたしは、一週間ぶりに電車に乗るとすっかりもう、元のおのぼりさんに戻っていました。都会に出たらふわーっとして、街中の人が「見てごらん、あんな田舎者がこんな都会を歩いてるよ」みたいなことを後ろ指さされて言われているような妄想が膨らみます。都会ってやっぱおっそろしか〜と心でつぶやきながら今日こそは、時間に遅れないようにと皮膚科の前にあるカフェで40分前から待機です。

黒い雨 (新潮文庫)

黒い雨 (新潮文庫)

黒い雨。手元の文庫は昭和54年発行のものです。確か、実家の本棚から持ってきたものだけれど、母は赤川次郎とか西村京太郎ばかり読んでいたし、父は目が悪いけんと本は読まなかったし、誰が買ったんだろう?表紙は山口県出身の大好きな画家、香月泰男さんです。その文庫を夏になると開いては武田百合子氣分を味わっていますが、皮膚科の前で読んでいるとやっぱり夢中になって、遅刻しそうになりました。

バチッ、バチッ!両方の脇の下をさらして、髪の毛が燃える匂いがして。今日の女医さんはとっても感じがいい人でした。前の人は笑顔がお面のようでメチャクチャに早口で、ちょっと恐ろしかったので担当が変わって本当に良かった。どれだけ待っても毛根からポロリと黒い固まりが出て来なかったと言うと、少し強めにしてくれて、最後も鏡を見せて説明してくれました。ポロッと落ちるかな?また毎日の観察が続きます。楽しみ〜