歩いて歩いて、歩いて

monna88882016-05-11

久しぶりにTPも水曜日休みだったので、朝から目白のラーメン屋さんへ行きました。ゆとりですが、の宣伝に出てきたラーメン屋さんだそう…あっさりしているのに、最後まで食べ飽きないおいしいラーメン屋さんでした、マル。

目白駅から、西の方へ歩き続けてみました。突風吹き荒れて、通り雨。そこから南に向かって歩くと西武新宿線の駅があるそう。向かってみると「佐伯祐三アトリエ記念館」とあります。角を2回曲がって入ってみると、とても清潔なお庭と、可愛らしい建物が。すぐにこれまた清潔そうな案内の方が出て来てくれて、アトリエの中に入らせてくれて、9分間のDVDを流して下さいます。アトリエの中でTPとふたり、9分間のDVDを観ます。はっ、あの郵便局員の絵も、下落合の絵も、観たことがあるね!などと言いながら、わずか30才でこの世を去った作家の人のことを、その人が建てたアトリエの中で思います。

目白駅まで歩いて戻って、道路沿いの地図で見た目白庭園へ。

行っても行かなくてもいいね、みたいな軽い感じで入ってみると、かるがもの赤ちゃんがたくさんいました。可愛らしいこと!おじさんおばさん、お爺さん、お婆さん、就活中の女の子たちと、かわいいね、ホラ、あっちにみんな行ったよ!などとみんなでカルガモちゃんたちを見守ります。係の方がいらしたので、このカルガモちゃんたちはいつ生まれたんですか?と尋ねると「5月3日です。一週間前。たった一週間でこんなに大きくなって」と教えてくれました。

江戸川の方へ歩いて、神田川へ。

懐かしい名前の電器屋さんの建物が、建て替え工事中でした。うっとりするほどの広場です。

神田川沿いを歩くと、江戸染めものがたり博物館というところがあったのでフラッと入ってみます。本当に染め物をしているおじさまが、案内してくださいます。チラッと見て帰ろうとすると、裏の工場見学を予約した男女がやって来て、ご一緒にどうぞと言われるがままに、見学のコースへ。

現代の科学的な色素なら、この色、この色と決まっているけれど、こうして本来の色素を調合するならどんな色だってできる、できない色は無いとのこと。1万2千種類の型紙があるところは、ここしか無いんじゃないかな?でもこの型紙に糊する人がもういなくて。奥の工場では反物を糊する機械を見せてもらって、職人が糊すると20分かかるけど機械なら3分で糊しちゃう、とのこと。糊するって…何だろうな?そう思いながら、次の工程は糊したものを水で洗う作業です。
雨水を貯めて洗っているそう。どうやら、水道水では薬品が入っているから化学反応で色が変わってしまうらしい。昔は神田川の水で洗っていたけど東京オリンピック!あれで全部ダメになっちゃった。だから雨水を貯めて洗ってる。冬は辛いよ。ほら、これが新作。表と裏の柄が違うんだよ。日傘にするんだって。日傘の表地と裏地の柄が違うって、いいでしょ?こんなの日本で初めてだよ。お洒落ですね〜などと話します。表地は豆粒くらいのヨット柄。いつかデパートで観たら感激するかも知れません。糊した生地はくっついちゃうからおがくずをかけるわけ、とのこと。おがくずだらけの工場を見学してから、新江戸川公園へ。

もう10何年前に、私はアルバイトの途中でひとりで来たことがある公園で、お抹茶をいただきます。窓の外には白人の庭師が。Youは何しにニッポンへ。
庭園では、メッシュ素材で茶色のランニングシャツと半ズボン姿のおじさんが、何周もマラソンをしています。上半身がスケスケで氣色悪いけれど、がんばってください。新江戸川公園から胸突坂を下って神田川沿い椿山荘へ。

ここも十数年前にひとりで来たことがあるお庭です。レンタカーの配送のバイトのときだったか知らん?どちらにしても、TPは好奇心満載であちらこちらを歩き回っています。江戸川という場所を歩きに歩いて、また早稲田の方まで戻って、甘泉公園へ。公園だらけ。一日中、緑の密集した公園ばっかり。むせるようです。

早稲田通りを歩いて、茶茶工房でお茶を飲んで帰ります。Qちゃんが教えてくれた日本茶の喫茶店は、愛想がないような男の人が煎れてくれるお茶がおいしい。愛想のある中年女性に当たる日は少ないけれど。お茶をたっぷりと飲んで、結局また、家まで歩いて帰ります。

このところ、都内を歩き回っているけれど、あまり歩き過ぎても見所を見尽くしてしまうのではと心配になります。歩いて、歩いて、歩いています。