期待すまい。

ツレヅレハナコの食いしん坊な台所

ツレヅレハナコの食いしん坊な台所

ツレヅレハナコの食いしん坊な台所。電車の遅延で乗り換えの駅、ホームを上がると好きな本屋があるので、そこで買って電車の待ち時間を補います。どの道具も大切にされていて、思い出が深くて、いい台所を見せてみらえて嬉しくなりました。


S長が突然、一対一のミーティングを設定していたので何だろう?と思いながらお勤め先近くのスタバに行ってみると、まさかの海外企業との業務提携でした。社長の声が大きいので、社名とか言っちゃって大丈夫なんですか?と聞くと、まだどちらも上場していないから、インサイダーとかにもなれへんし、大丈夫ですとのこと。いつものようにプレゼン資料を用意してくれていて、パソコンの画面を見ながら、あれこれを説明を受けます。ずっと前から話しを進めていたこと、私の雇用条件(お給料や週4&時短勤務)は変わらないこと、もし何か不安なことがあったらいつでも何でも言ってください、などとお話しをしてくれます。私はちょうどこのところ、ある人から流されていればなるようになると言ってもらったことを思い返していて、まさに今日、流されて生きようと決めていたので驚かずに済みました。ただし、契約が締結されるまでは、まだ

帰り道、日本支社のオフィスは自由に使っていいと言われたな、それなら前の職場のすぐ近くだから、HさんやOさん、Tさん、疎遠になったけれど辞める前に少しだけ仲良くなったNさんともランチ出来たりするかも、そう思うとワクワクしてきました。それから社用スマホに、S長から今度の火曜日に、提携先の社長と個人面談に六本木へ行って欲しいとメッセージが。提携先の社長は自分の知人でとても優しい人、職場を良くしようとしている熱い人だから安心してください、とのこと。へい、馳せ参じましょう。

家に帰ってTPに話すときも、まだワクワクしていました。アジアのあちこちに支社があるから、四半期に一度はベトナムに集合するって。そうなったらまた露店で果物買おう、ベトナムコーヒー飲もう、あの雑貨屋に行こう!

それから段々と、いつもの後ろ向きな、悲観的なキャラクターが心の中から出てきて、どうせ社長たちは売ったり買ったり上場したりして、そのうちに雰囲氣も悪くなって、タワー型のオフィスの広いスペースに社員はぎゅうぎゅう詰めにされて、人員整理されるんだろうとか、提携する会社の人たちと上手くやって行けるだろうかとか、色々な感情が湧き出してきました。

でも幸いにして、私は流されて生きることを決めたので、流されてみようと思います。まあ、契約が完了するまではどうなるかわからないのだから、期待すまい、考えまい、余計な詮索はするまい。