おやつタイム

本来なら早めの時間、TPと一緒に出発して、駅でじゃ〜ねと手を振って別れてから、私は電車なら「最後尾が最高!」と氣づきました。これまで先頭車両から見える景色が好きだったけれど、去っていく景色、どんどん遠ざかって行く場面が、旅情あふれてとても好きだとわかったのです。これからはなるべく最後尾の車両に乗りたい!

自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)

自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)

自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)。先日、古本市で買った文庫を読みながら出勤します。とにかく母親から不当な折檻を受け続けていた著者の、その達観した感じが、ゾクゾクします。もっと暴れたらいいよ!と応援しながら。

今日は、先日チーム解散となる前に、元上司のFさんが「このビルの下のお店で、梅ドリンクを売っている」と教えてくれて、どうやら傷のついた梅を買って、自分たちで漬けて、梅ドリンクにして売っている女性たちがいる、チームは解散するけれどおやつタイムしません?とスケジュールを入れてくれていたので一緒に行きます。芝生の前のベンチでおやつタイム。一羽のスズメが近づいてきます。傷物の南高梅をシロップで漬けたドリンクを飲みながら、Fさんが買ってくれたオレンジピール入りの手作りクッキーを食べていると、スズメは口を大きく開けて、私の手のひらの前でホバリングをして見せてくれます。クッキーをひとかけら。パクっと食べて、またホバリング。やがてベンチにまで上がってきたので、クッキーひとかけらを手のひらに乗せてみると、小さい足でちょんッと乗ってパクッと食べて飛んで逃げます。「食べた〜!」と声にならない声で、Fさんとよろこびあいます。クッキーのかけらをFさんにも渡すと、スズメはまたFさんの手に乗って餌を食べて羽ばたきました。「おーっ!」と声にならない声で喜びます。

Fさん、これまでお世話になりました。チームは別れるけれど、また一緒にランチに行ったりしましょうね、みたいな空氣でそれぞれ仕事に戻ります。

晩ごはんは、鮭の切り身を醤油と酒で漬けておいた、鮭のつけ焼きです。旨味凝縮っ!