東博のお茶席

何が何でも短期間で風邪を治したかったのは、今日、このお楽しみがあったからです。Kさんからお誘いを受けて、東京国立博物館のお茶会にお邪魔するのです。RCと明治神宮前駅で待ち合わせて根津まで。根津からRCが見つけた道を歩いて上野まで。いい道を教えてもらって得しました。

東京国立博物館(略して東博というそう)のお庭には、見事な赤石がありました。どこで見つけた石なんだろう。

すぐにKさんを見つけました。着物姿が馴染んでいて、キレイなのでうれしくなります。まずは薄茶をいただいて、お軸拝見のフリ。今回、上座に座ったひとは、亭主役の方から色々とお話しを伺うことがわかりました。絶対に上座には座らないこと。

お弁当(おしのぎ、という素敵な言葉で呼ばれていた)をいただいて。携帯持っていないけれど持っていたら待受にしたいような美しいお弁当。

濃茶をいただきます。今度は正客の座に、お着物を召された男性、声のいい上品な方が座ったので、頼もしいったらない。小さい棚などを誉めていらっしゃいます。濃茶をいただくとき、うっかりお茶を別のところに置こうとしたお手伝いの方に話しかけたものだから、肝心の飲み口を「懐紙で拭く」作業がすっぽ抜けてしまいましたが、末席の方が教えてくださいました。臨席のRCも最後に器の正面を戻すが抜けていたように見えましたが、初心者なんだからそれくらいの方が可愛げがあるだろうと自分を慰めます。

最後の「茶箱」とは何だろう?聞いたこともないので、お着物をお召しの女性グループに、どうか先に行ってくださいと頭を下げて正客の座をまぬがれます。今度の亭主は飄々としている中年男性、身のこなしが柔らかく、キレイで、まるで落語家のような話し方、ひょうきんな方なのでドッカンドッカン笑いがこぼれます。

帰り道、Kさんにいい経験の感謝を伝え、茶箱の先生が楽しかったと言うと、あの方私の先生、とのこと。道理で!

上野公園で。RCが興味深そうにしていた東北のお祭りイベント、その独特のリズム感に空氣が変わるのを感じます。RCがどら焼きを買ったので、私も買ってみます。TPの朝ごはんにもなるでしょう。

今回、Kさんが事前に送ってくれた、濃茶のお作法案内のYouTubeが、観てみるとKさん本人の動画だったので、氣づいた瞬間に大笑い。上手に顔出しせずに、プロのような語り口。ついにユーチューバーデビューを果たしたKさんとまた次に会うのが楽しみ。いつだってお喋りして爆笑するだけ。ご本人の許可があれば、動画をここに上げてみましょう。イヒヒ。