雪が降ったよ

出社してパソコンを開くと、ものすごい数のチャットの嵐で泣きそうになります。いえ、ちょっと泣きます。隣席のKさんにも、じ、ご、く、と言って笑ってもらいます。すると、上長が新しい方が入社されたと「月初でお忙しいのは重々承知で、本当に申し訳ないけれど、初日のレクチャーをしてくれないか」と言われた瞬間に「わかりました(般若の顔で)」とクールに答えてみせます。請け負います。恩を着せます。

 

誰もが無我夢中で仕事を黙々とこなす中、ふとカレンダーを見て「あ、今日は4月1日!まだ嘘ついてない」と言うと「そうか!エイプリルフールか!」とチームのひとも喜んでくれます。すかさず言葉の魔術師、Mさんが、さっと通り過ぎたひとに「あ、◯◯君、さっき、雪降ったよ」と言うと「えっ、まじっすか!?」と言うので大笑い。エイプリルフールだからね、とクールに言うMさん。騙された若者は「エイプリルフールっすか、懐かしいー」と言うので、20代にとってエイプリルフールは懐かしいものなのかと学びます。その彼は自分の席に戻ると「知ってました?今日、雪らしいっすよ」と先輩に言って、「は?」となって、「今日、エイプリルフールなんで」「ごめん、集中してたから意味わかんね」と言われているのをみてまた笑います。

 

一応、残業して帰ってきたTPにも「今日、雪降ったね」と言うと「え?全然氣づかんやった」と、本当にくたびれている様子。今日、雪、降ったのにな。本当よ。