氷を割って

monna88882012-01-04

白菜と豚肉を重ねて、切って、鍋にギュウギュウに並べておいてから、銭湯へ行きました。行きはブルブル震えながら向かったのに、風呂上がりは身体の芯からぽかぽか、夜空を見上げて鼻歌をうたうほどの上機嫌になります。それにしても、高い!450円。風呂無しの家には痛過ぎる出費でしょう。これはどげんかせんといかん問題だとメラメラしながら帰って、重ね蒸しの鍋に火をつけました。


昨日の夜中、田原総一朗が40年ほど前に撮ったテレビドキュメンタリーのDVD発売記念の深夜番組がありました。漫画家の山本直樹という人と、元連合赤軍の植垣という人がゲスト。総括という名のリンチ殺人はあくまでも心頭滅却させるためのものだったんだな!少しでも怯えや守りの姿勢があるなら、それはブルジョア思想が残っているからという理論のもと、純粋思想だけを残そうとしていたんだろう、とのこと。夜中のテンションで深くうなずきます。山本さんいわく、わたしたちの日常にも同じようなことがある、例えば部活を辞めたら負けとか、という点にも首がもげそうなほどうなずきました。この番組の感動を図まで描きながら長々と話している間、TPはポテコを食べていました。


ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」

ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」

ピョンヤンの夏休み、というタイトルと写真の完璧さ。この表紙だけで物語が広がります。北朝鮮という国のホテルで、久しぶりにぐっすり眠れたという柳美里のことを思うと、涙がこぼれました。どんな親でも子供は慕うように、かつてはひとつだったふるさとの国を思う心は誰にも止められない当たり前のことだと深く納得できました。非難しても始らない世界が、この本の中にあふれかえっています。素晴らしい本、素晴らしい本!


理解できないこと、したくないことにあえて踏み込むと、池の氷を割り進むように、私の一歩一歩が開けて行くんだなあー。今年はもっと、思ってもみない世界へ踏み出してみよう、そう思いました。


ポン酢の作り方、と検索するとすぐに七五三ポン酢と出てきます。7が醤油、5が酢、3がミリン。これに少しダシを加えると・・・確かにちょうど良い味!今後、一生ポン酢は買わなくて済みそうです。