丸パン

生まれてこの方、幾度と無く挑戦を重ねて一度も成功しなかったもの、それはパンです。朝起きると、丸パンの神様が降りているように感じました。今日こそとレシピ通りに丁寧に立ち向かいます。

おいしいテーブル (be文庫)

よしもとばななちゃん本に出て来たタコ飯を作りたくて、アマゾンで買いました。読んでみると中に出て来る丸パンに惹かれて、数日前から繰り返し読んで備えていました。ところが。どれだけこねてもベタベタでまとまらない。そしてそのベタベタを無理に寝かせても膨らまない。また失敗かとうなだれ、ネットで原因を検索します。すぐに出て来たものは「イーストが古いのでは？」とのこと。早速箱の裏を見ると、消費期限2002年とあります。そんなことないでしょ！自分で自分を見失いそうになりましたが、毎年のように挑戦しても一度も発酵が成功しなかったのは、とっくにドライイーストが死んでいたからだったのか！

スーパーで生きているであろうイーストを買ってきて、混ぜてみるとちゃんとふくらんでくれました。丸パンが１８個。パンというにはイマイチのふくらみ加減ですが、何年分もの失敗の連続が味付けとなって、どんなパンよりも美味しく感じます。

神々と男たち [DVD]

神々と男たち。ＤＶＤで観ました。紛争地帯に出張している教会のひとたちのお話し、静謐さに打たれます。わたしも同じ空間に存在しているかのような、ヒンヤリとした緊張感と胸が熱くなる感覚で、映画の中の人たちと一緒の思いで最後まで。観て良かった映画です。

世の中でパン作りが趣味という人たちは、それはもうたくさんいるのに、パン作りの神様はなかなかあたしに顔を向けてくれなかった。一日かけてペタンコの丸パンが１８個。そう思って写真を数えてみると２１個もありました。分量通りにカットしたはずなのに。だから小さかったのかな？いつかまた氣が向いたら、もう一度挑戦してみたくなるのかも知れません。いつかまた。なむー。