運命の手提げカゴ

monna88882013-05-22

年に数回あるかないかの、爽快なお天氣、空が高い水曜日です。前から赤坂でランチしようと約束をしていた地下鉄の2番出口でKさんと待ち合わせをしました。ネジャンタンを食べに行くのです。色んなことをたっぷり、口から生まれてきたかのように何も考えずにお喋り、たくさん笑います。Kさんが通っている病院の近くでお茶しようとすると、ひと目でピカッと光っているようなカゴがテーブルに。お見舞い嬉しかったのよ、の言葉とともにプレゼントしてくれると言います。こんなに素敵なカゴ、中には美味しそうなおやつもたくさん、そして自家製梅干しまで。


Kさんと待ち合わせのとき、偶然に高校の同級生R子ちゃんが「門ちゃん!」と向こうからやってきました。会いたかったよー、嬉しい、と手を取り合っているとちょうど手を振るKさんが見えました。紹介したい人と会わせたい人がピタッと出会って、短い時間で嬉しい瞬間です。


ちょうどこんなカゴに出会いたかった、カゴも嬉しそうに手に馴染んでまるで運命の再会のよう。帰りの地下鉄でも、カゴの中のおやつを覗きながら、ほくほくしました。家に帰ってカゴの中から京都の大きな飴玉を口に入れて、洗濯機を回しながらボーッとします。手術跡の合併症が2ヶ月後に出たそうですが、点滴で治まったと聞いて嬉しかったし、5年間飲む薬も一日一粒と聞いてホッとしたりしました。秘かに悩んでいた、なぜか会う度に嫌みしか言わなくなった知人のことを話してみると、似たようでいてもっと濃い話しで返してくれる面白さ。


とにかくいいお天氣とただ楽しい時間は一週間分の温泉に匹敵します。このカゴに、お茶とか財布とか入れて明日からお勤め先に通うんだろうな、そしてこれから何十年もこのカゴを持ち歩くんだろうな。無防備に笑った一日が、すでにカゴへ染み込んで、お日様色に輝いて見えます。ピカピカッ!