止められても進む人

monna88882014-03-18

お向かいの庭の木蓮が満開になりました。昼休み、スタスタと歩いて近くの愛宕神社へ出かけます。お社が改装中、池にはなぜか朽ちる寸前の木のボート。そして神社への階段の急なこと!断崖絶壁のように感じます。また訪ねてきて、写真を撮ろうと思ったりしました。先客としてお参りしていたダウン症の少年は、二礼二拍手一礼の拍手のところでドラムのバチをパンパンと鳴らしていました。格好いい〜!私が遠巻きに柏手を2回鳴らすと、ダウンボーイはドラムのバチをさっと脇の下にしまって、自分も柏手を高らかに鳴らしていました。可愛い〜!


お勤め先がお引越しして良かった〜と女性たちが口にし始めました。昨日は東京タワーの下でお弁当食べた!マルエツが結構広くていい!日当りがいいからオジサンなんか氣にしない!机の距離感がいい!街に人が多いのがいい!いいことばっかり。しあわせなことって、突然、降って湧いたようにやって来るんだな。ずっと苦しい氣持ちだったので、しばらくぶりの幸せ感覚です。


夜、TPは仕事で疲れた身体を引きずるように映画館へ出かけました。あまりにも眠たそうなので、やめときぃと引き止めると嬉しそう。引き止めるフリで見送って木蓮の写真を撮っていると、出かけたはずなのに戻って来たりしています。どうしても止めて欲しいときってありますよね?だから止めてみたけれど、止めたフリだよ!と言うとヨロヨロと自転車を走らせて消えるTP。ひとりになると部屋中に掃除機をかけて洗濯をして、ネットをしたりコンビニで焼鳥を買ったり、テレビを見てあははと笑ったり、ドビュッシーを聴いたり、棚を磨いたり、明日のTP朝ごはんのフレンチトーストを焼いたり、ゴミ出ししたり筒井康隆を読んだり、図書館の予約本の到着を検索したり、メールを打ったり、乳液を顔に塗ったり。今頃映画館で寝ちゃってるんじゃないかなと心配したり。誰だって、誰かに止めて欲しいと思いながら止められても進んだり、止められたことを恨んだり、止められなかったことを憎んだり、それでも否応無く時間は重なってときどき嬉しいことがあるんだな、ふしぎです。