倒れる男たち

はるかかなたまで、電車はあたしを乗せてゴトンゴトンと進んで行きます。夢中になって本を読んでいると、ファサッと言う音がしました。振り返ると男の人が倒れています。わっびっくりした!と駆け寄ると、すみません、すみません、と立ち上がって氣持ち悪そうにしています。すぐに近くの若者が席を譲ってくれて、倒れた男性はすみません、すみません、と座って事無きを得ました。

昨日は、アパートの前でドシーンと言う音がしたので窓を開けると、グデングデンに酔っぱらったおじさんが道路に座り込んでいます。この寒さで凍死したら大変、ペットボトルに東京水を詰めて持って降りようとするとTPが、ちょっと待て、こういうときは男の方がいい、酔っぱらって何されるかわからんと水を持って行ってくれました。へえ〜、珍しいこともあるもんだな。物陰からTPが何と声をかけるのか聞き耳を立てます。大丈夫ですか、いえいえ、無理しないでゆっくり休んでいってください、だって。すみません、すみません、家はすぐそこなんですけどね、参ったな〜と言いながら水を飲み干している様子の酔っぱらいさん。しばらくすると消えていました。

相棒 シナリオ傑作選

相棒 シナリオ傑作選

相棒 シナリオ傑作選。図書館で借りた本を電車の行き帰りに読みます。いや〜面白かった、ドラマはまともに観たことがないのに、こんなに面白く読めるのならいつか絶対に観てみよう。長いシリーズを数十人の脚本家たちで書いていたとは、驚きながらグイグイと引き込まれて電車を乗り過ごしそうになるほどです。


仕事終わり。あまりの寒さにとてもスーパーまで歩いて行けないと思い、乗り換え駅のデパ地下の高級スーパーで「あさり」を買って帰ります。火を通し過ぎて身が小さくなってガッカリ。買い物をしていないので、ネギをたっぷり入れた卵焼きと、にんじんをしりしりしてお皿に盛ってみます。あたしは具沢山よりも具少ない料理の方がどちらかと言えば好き。中華丼だけは別だけど。豚、エビ、かまぼこ、うずら、白菜、きくらげ、にんじんの薄切り・・・うふふ。おいしい中華丼を探してみたくなります。