刑務所作業製品を買いに

夜中に目が覚めて、しばらく眠れなかったものだから、TPの朝ごはんセット(ごはん、納豆、生玉子、明太子、佃煮)をお盆に用意してみます。明け方ようやく眠ることができて、起きたら昼。入院中の父が電話をくれました。「入院しても全然、数値は良くならん。きつかー」足弱ったろう?散歩とかすると?と尋ねると「かなり弱ったろうな。でも点滴ゴロゴロ引きずって、散歩やらできん」だそう。「でもちょっと先生に聞いてみようか」と言うので「それがいいよ」と答えます。軽くおしゃべりして、また電話して!と言って電話を終えます。

 

そのまま、ふと下関のじいちゃんに電話をしてみます。じいちゃんは「おう、久しぶりやね、ありがとう」と、ごはんはどうしているか尋ねると「お惣菜やらあるじゃろ、あれは買わんで自炊しよるよ」とのこと。「さすがやね!」ばあちゃんが生きていたころも、夕食はほぼじいちゃんが作ってくれていました。ばあちゃんが寝込んでからは、介護食らしき、親指の先ほどの小さいおむすびが10個ほどむすんであって、少しずつ食べさせていたっけ。「ワクチンも2回打ったよ、コロナが落ち着いたら帰っておいで」今すぐにでも帰りたくなります。

 

ところで府中刑務所で買った知覧の煎茶が無くなりそうだから、府中まで行かなくとも買えるところはないかと検索すると、中野区に刑務所作業製品の販売所があるようなので、電車に乗ってでかけます。

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西武新宿線。人の少ない車内で、ぼーっと座っていると、千と千尋の神隠しのような、このまま天国に行くような、不思議な感覚を得ます。沼袋駅で降ります。

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ネットでの検索時、ざっと見た地図で「駅前だな」と思った場所は10分歩いても見つからず、もう諦めて帰ろうかというときにようやく、ありました。

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お客さんは私ひとり。煎茶は残念ながら以前買ったような2キロ?くらいある大入り袋がありません。100グラム入りを2袋買います。それにしても下関のばあちゃんとおばあちゃんが生きていた頃は、しょっちゅう煎茶が親戚から届いていたので(あの子は煎茶好きとして認知されていたので)煎茶はほとんど買ったことが無かったけれど、そのふたりが霧散してからは、自分で買うしかないので(大分のTPママが送ってくれるものが無くなったら)、時の流れを感じます。

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そのまま歩いて中野駅の方へ。途中で製麺所があったので、生麺(5玉)と、つけ麺用のタレ(5つ)と、メンマを買います。全部で1200円ほど、安いと思います。

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久しぶりの中野駅

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五叉路あたりをウロウロ。

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また電車に乗って帰って、今日買ったものを広げると楽しくなります。

 

生きちゃった

仕事からTPが汗だくで帰ってきて、すぐシャワーを浴びています。DVDで映画を観ます。ナンジャコリャ。20年で1本あるかないかの、ひとりよがり故の、空回りした悲しい映画、驚いて、呆然とします。熱演がかえって悲しく置いてけぼりにされました。

 

晩ごはんはつけ麺。食べ終わったあとにTPが「今日の昼も、実はつけ麺食べたっちゃん。偶然やね」と言うので「ごめん!」と言います。いいよいいよ、とか言っちゃって。それにしても、散歩はいいな。電車に乗って知らない場所に行くのはもっといいな。感染者数爆上がり、職場でも感染者がたくさん、逆にワクチン接種を受けたひとも多く、その誰もが副反応で3日は寝込んでいます。ひっ!